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猫meganeの私的読書感想ブログ

【読書話】 ミステリー小説界の名探偵たち / 海外編 Part3

 

 こんにちは。猫meganeです。

 

 子供の成長スピードには、驚かされる。今で約2ヵ月半くらいじゃけど、産まれてきてくれた時の倍の体重になっとるけん、抱っこしたらもう結構重たい。ベットの中でぶちバタバタするけん、微妙に動くようになって目が離せん。今日も早う仕事終わらせて、ちょっとでも早う息子くんに会いに帰ろう。

 

 さて今日は、『ミステリー小説の名探偵たち / 海外編 Part3』について書いていこう思うけん、よろしくお願いします。

 

 

 

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Part3

 さて、ミステリー小説界の名探偵たち / 海外編をご紹介するこのシリーズもPart3、第3弾となったけんね。今まででご紹介してきた名探偵は、『シャーロック・ホームズ』『ブラウン神父』『エラリー・クイーン』『ソーンダイク博士』の4人じゃ。そして今回は、『オーギュスト・デュパン』『ギデオン・フェル』の2人をご紹介したい。

 

 

 

オーギュスト・デュパン

 アメリカ屈指の大文豪、エドガー・アラン・ポーが生み出した『世界初の名探偵、オーギュスト・デュパン』。そう、彼が世界で1番最初に書かれた名探偵じゃと言われとる。

 

 1841年にエドガー・アラン・ポーが発表した『モルグ街の殺人事件』。これがオーギュスト・デュパンが初登場した小説じゃ。つまり『モルグ街の殺人事件』が、世界初の探偵小説となる。

 

 エドガー・アラン・ポーアメリカ人じゃけど、オーギュスト・デュパンはフランス人で五等勲爵士。小説の舞台もフランス。没落したとはいえ貴族の生まれじゃけん、お金には困っとらん。昼間から戸を閉め切り部屋を暗くして、強い香料入りのロウソクを灯し、読書と瞑想に耽る毎日じゃ。事件の記述者となる、『私』(ワトソン役)と同居しとる。

 

 デュパンは失敗という失敗をしない、天才型の名探偵。推理方法は、常に犯人の立場になって思考する。幅広い知識と、論理的思考によって、ありえないと言われる状況を1つ1つ打開していく。

 

 この世界初の名探偵、オーギュスト・デュパンは、実はわずか3つの短編にしか登場せん。じゃけども、後のシャーロック・ホームズや他の名探偵たちに、多大な影響を与えたと言われとる。

 

 

まずはこちらをおすすめ

 

 

 

ギデオン・フェル

 ギデオン・フェルは、イギリスの作家、ジョン・ディクスン・カーが生み出した名探偵。同じくカーが書いた、ヘンリー・メルヴェール卿とともにカーの黄金時代を築いた名探偵じゃ。

 

 彼は、フェル博士と呼ばれるだけあるけん、大学で哲学博士、法学博士の称号を獲とる。そんなフェル博士の容姿はというと、120kgを超えるずんぐりした巨体で、大きくて赤らかな顔、サンタクロースを思わせるような大きな髭。いかにも人に安心感を与えるような、頼り甲斐のある風貌をしとる。

 

 性格の方も、ぶち温厚で温かみがあり、ビールが大好きじゃけん酒場で朗らかに笑っとる姿は親しみがわく。気取っとらん、ええ名探偵じゃろう。

 

 そしてこのフェル博士で1番有名な話が、『3つの棺』で語られる”密室講義”じゃね。古今の密室トリックについてすべてを語ったと言われるこの講義。ミステリー好きなら、必読じゃけんね。

 

 

まずはこちらをおすすめ

三つの棺新訳版

三つの棺新訳版

  • 作者:ジョン・ディクソン・カー/加賀山卓朗
  • 出版社:早川書房
  • 発売日: 2014年07月

 

 

 

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おわりに

 今回は、『世界初の名探偵、オーギュスト・デュパン』と『不可能犯罪探偵、ギデオン・フェル』の2人をご紹介した。どちらもぶち素晴らしい名探偵じゃし、どちらもやっぱり大好きな名探偵じゃね。

 

 

 

【読書話】 積読について考えてみた

 

 こんにちは。猫meganeです。

 

 この季節の変わり目じゃけんか、うちの猫ちゃんの抜け毛がぶちひどい。束でごっそり抜けとる。この前なんか、電気をつけんと、暗い部屋で束になった抜け毛を見た嫁さんが、例のGさんかと思って悲鳴をあげとった。そしてその声にびっくりした猫ちゃんもまた、飛び跳ねとったけんね。

 

 さて今日は、『積読について考えてみた』について書いていこう思うけん、よろしくお願いします。

 

 

 

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積読とは

 皆さんは、『積読』されとるじゃろうか?そもそも『積読』というのは、”入手した書籍類を読むことなく、自宅などで積み上げたままの状態にしとる”ことをいうんじゃけど。電子書籍とかが出回って、『積読』というのはやっぱり減ったんじゃろうか?

 

 僕はしとるけんね。積み上げるというよりは、本棚に読みたい小説を溜め込んどる”積読コーナー”なるものを作っとるんじゃけどね。僕は本屋さんがぶち好きじゃけん、1回本屋さんに行くと、長時間ブラブラして回り、これも読みたい、あれも読みたいってなってしまう。じゃけん、毎回レジに行く頃には10冊くらいは手に抱えとる。そうやって読むスピードよりも買い込む量の方が多くなっとるけん、”積読コーナー”にどんどん小説が溜まっていく。

 

 

 

積読の理由

 「本は腐らんけん」「忙しいけんまた今度読もう」「いつでも読めるけん今はええわ」というような理由で、積読されとる方も、正直ようけおられると思う。じゃけど、僕の個人的な意見としたら、「それで全然いい」と思うけんね。

 

 僕は書籍との出会いは、一期一会じゃと思う。本屋さんとかでふと見かけた小説を、「あっ、これ読みたいの」と思っても、「じゃけど今忙しいけん、なかなか読めんじゃろうし、また今度買おう」って感じで買わんかったとする。じゃけど次にその本屋さんに行った頃には、同じように書棚に置かれとるとは限らんし、そもそもその時に見つけた小説の存在すら忘れとるかもしれんじゃろうし。

 

 そんなもったいない、悲しいことがあっていいんじゃろうか?そんなことになるくらいなら、その時にサッと買うて、気分良く積読しておくことを、僕はぶち強くおすすめしたいけん。

 

 

 

積読の活かし方

 そもそも『積読』というと、どちらかというとポジティブなイメージよりも、ネガティブなイメージの方が強いんじゃなかろうか?「せっかく買うたのに、読まんなんてお金の無駄じゃ」とか、「積読させとく無駄なスペースなんて、作りとうないけん」などなど。

 

 もちろん、僕も言いたいことは分かるんじゃけどね。それでも僕は、『積読』を、そしてさらには『読書』そのものをおすすめしていきたいけん、『積読』の活かし方をちょっとご紹介したい。

 

 冒頭で書いたんじゃけど、僕が家でやっとる本棚での”積読コーナー”。これ、結構良いんじゃって。本棚に限らず、日頃から目に付く場所に積読しといて、それを眺めるだけでも知的刺激を受けることが出来る。「自分はこういう本を読みたがっとるんじゃ」「自分はこういう内容に興味があるんじゃ」などということを、無意識下に記憶させることで、それらに関連することに感覚が研ぎ澄まされるけん、日々の日常の中にチャンスや新鮮なひらめきを生み出すことが出来るかもしれんね。

 

 

 

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おわりに

 まあ、自分で積読の活かし方とか書いたり、いろいろ考えたりしたんじゃけど、正直あんまり難しいこと考えんと、好きな本、興味のある本を買うて、積読しとこう。そして、その本を読みたくなったときや、時間があるとき、買うとったことを思い出したときにでも、気軽に好きなように読書が出来たらそれで良いんじゃなかろうか?

 

 

【読書話】 ミステリー小説の名探偵たち / 国内編 Part1

 

 こんにちは。猫meganeです。

 

 だいぶ前じゃけど、10月1日からタバコが値上げするというニュースが出た頃、僕の周りの知り合いたちは、ほとんどの人がタバコを吸うけん、みんな困っとったね。僕も前はタバコを吸うとった。じゃけど嫁さんが妊娠したのを機に、スパッと止めた。止めれることが出来た。止めてからもうすぐ1年になる。このことは、僕が人に自慢できる数少ない内の1つじゃね。

 

 さて今日は、『ミステリー小説の名探偵たち / 国内編 Part1』について書いていこう思うけん、よろしくお願いします。

 

 

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国内ミステリーの名探偵たち

 先日、『ミステリー小説の名探偵たち / 海外編 Part1』、『ミステリー小説の名探偵たち / 海外編 Part2』という記事を書いたんじゃけど、今日は『国内編』を書いてみよう思う。海外のミステリー小説に登場する名探偵たちは、本当にぶちすごい名探偵たちばかりなんじゃけど、国内ミステリー小説に登場する名探偵たちも負けとらんと思う。日本にも素晴らしい名探偵たちがようけおるけん、ちょっと紹介したい。

 

 

 

金田一耕助

 まずはこの方、金田一耕助。日本の本格推理小説界をリードされた大作家、横溝正史さんによって書かれた名探偵。明智小五郎と神津恭介とともに、『日本3大名探偵』と呼ばれる1人。

 

 見た目は、まず雀の巣のようなぼさぼさ髪でフケ症、色白で顔立ちは普通じゃけど人懐っこい笑顔が特徴的。身長は、165cmも無く、痩せ型。服装には無頓着じゃけん、いつもヨレヨレの絣の着物に袴、穴の開いた足袋に下駄というのが定番となっとる。

 

 いつも眠そうにしとるんじゃけど、興味を持つと急に生き生きしだして、さらに興奮すると、ぼさぼさ頭を掻き回し、言葉もどもりだす。過去にはアメリカで生活しとったときに、麻薬中毒になりかけたこともあり、だいぶ癖が強い探偵じゃ。

 

 そんな癖が強い名探偵、金田一耕助の推理方法は主に直感型じゃ。指紋や足跡などの物的証拠類は、その道のプロの警察に任せて、集まった証拠や情報を総合的に分析、推理して事件を解決する。

 

 作中において、人を和ませる雰囲気や話術があったり、女性うけが良かったり、そういう風に書かれとる金田一耕助なんじゃけど、実際に読者としてもぶち惹きつけられる魅力がある名探偵じゃと思う。

 

 

まずはこちらをおすすめ

獄門島 金田一耕助ファイル 3

獄門島 金田一耕助ファイル 3

  • 作者:横溝 正史
  • 出版社:KADOKAWA
  • 発売日: 1971年10月30日頃

 

 

 

御手洗潔

 こちらも新本格ミステリー界を牽引されて来られた大作家、島田荘司さんが書かれた名探偵、御手洗潔。当初は、「探偵が趣味の占星術師」という設定じゃったのが、後々は「占星術が趣味の探偵」となっとった。

 

 容姿は、背が高くて痩せ型、長めの髪を靡かせとるイケメン。なんじゃけど、この探偵もまた、なかなか癖が強い方で、皮肉屋でマイペース、そして躁鬱の気もある。生年月日は1度聞いたら絶対に覚えるんじゃけど、人の名前はなかなか覚えられん。周りからも、「変人」「奇人」とよく言われとる。

 

 ただ間違いなく天才じゃ。IQもぶち高くて、複数の国の言葉を話し、脳科学、薬学、遺伝子学、社会地勢にまで深い知識を持っとる。さらには、楽器や護身術までこなせる。

 

 そんな莫大な知識と、多才な能力でいくつもの事件を解決してきた名探偵、御手洗潔。結構な癖があるんじゃけど、こちらもなかなか魅力溢れ、日本が誇れる名探偵の内の1人じゃと思う。

 

 

まずはこちらをおすすめ

占星術殺人事件 改訂完全版

占星術殺人事件 改訂完全版

  • 作者:島田 荘司
  • 出版社:講談社
  • 発売日: 2013年08月10日頃

 

 

 

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おわりに

 やっぱり国内ミステリー小説界にも、ぶち素晴らしい名探偵たちがようけおった。今回の記事でまず誰から書こうか、だいぶ悩んだけんね。国内編もシリーズ化して、まだまだ他の名探偵たちも書いていきたい。もちろん海外編も、まだまだ書くよ。

 

 

【読書話】 推理小説を書く際の基本的指針について

 

 こんにちは。猫meganeです。

 

 昨日知り合いから、居眠り運転をしそうになって、恐ろしかったという話をされた。幸いにも、しそうになったというだけじゃけん、事故も怪我も無かったけん良かったんじゃけど。実は僕も昔、免許取りたての頃に1度だけ居眠り運転をして、単独事故をしたことがあるけん分かるんじゃけど、あれは本当にぶち怖い。皆さんも、居眠り運転にはお気を付けを…。

 

 さて今日は、『推理小説を書く際の基本的指針』について書いていこう思うけん、よろしくお願いします。

 

 

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推理小説を書く際の基本的指針

 ミステリー好きの方々じゃったら、「知っとるよ」って言われる方も多いかもしれんのんじゃけど、推理小説を書く際の基本的指針、ルールみたいなものがあるのをご存じじゃろうか?

 

ノックスの十戒

 

ヴァン・ダインの二十則

 

 共に推理小説作家のロナルド・ノックス、ヴァン・ダインが1928年にそれぞれが発表した、推理小説を書く際の基本的指針じゃ。どちらも被っとる部分はあるんじゃけど、ちょっと紹介したい。

 

 

ノックスの十戒

1, 犯人は、物語の序盤の方に登場していなければならない。

 

2, 探偵の操作方法に、超自然能力をしてはならない。

 

3, 犯行現場に、秘密の抜け穴や通路を2つ以上作ってなならない。

 

4, 未発見の毒薬物や、一般人が理解しづらい科学技術、機械などを事件の犯行に用いてはならない。

 

5, 中国人を登場させてはならない。  (※人種差別ではなく、当時の人たちからしたら、中国はぶち神秘的で不思議な国じゃけん、推理小説においてアンフェアな話になるんじゃないか?という考えから)

 

6, 探偵は、偶然や直観によって事件を解決してはならない。

 

7, 変装して登場人物を騙す場合を除いて、探偵自身が犯人であってはならない。

 

8, 探偵は、読者に明かしていない手掛かり、証拠などを使って事件を解決してはならない。

 

9, 探偵の助手役にあたる人物は、自分の判断を読者に全て伝えなければならない。

 

10, 双子や一人二役の登場人物は、あらかじめ読者に伝えていなければならない。

 

 

 

ヴァン・ダインの二十則

1, 事件の謎を解く手掛かり、証拠などは、全て作中にはっきりと記述されていなければならない。

 

2, 作中の登場人物が仕掛けるトリック以外で、作者が読者を騙すような記述をしてはならない。

 

3, ミステリー小説の展開において、意味の無い不必要なラブロマンス要素を付け加えて、むやみに混乱させてはならない。

 

4, 探偵自身、もしくは探偵役に該当する人物が、突如犯人に急変してはならない。これは、アンフェアな手である。

 

5, 作中の事件は、論理的な推理によって解決されなければならない。偶然や暗号、犯人の動機の無い突然の自供によって、事件が解決されてはならない。

 

6, 探偵小説には、必ず探偵役が登場しなければならない。そしてその探偵役の操作および推理によって、事件を解決しなければならない。

 

7, 長編小説の場合には、必ず死体が登場しなければならない。殺人が起こらない長編小説では、読者が興味を示さないであろう。

 

8, 占いや心霊術、読心術などで、事件を解決してはならない。

 

9, 探偵役は1人が望ましい。探偵役が複数人いては推理、考察が分散され、読者に対して公平を欠き、混乱を招きかねない。

 

10, 犯人は、物語の中で重要な立ち位置にある人物でなければならない。物語の終盤で、突如登場した人物を犯人とするのはアンフェアである。

 

11, 端役の使用人などが犯人であってはならない。そのような立ち位置の人物を犯人とするのであれば、小説にするほどの物語ではない。

 

12, いくつ殺人が起こっても、真犯人は1人でなければならない。但し、端役の共犯者が居てもよい。

 

13, 探偵小説において、秘密結社やマフィアなどの組織の人物を犯人にしてはならない。それらの組織の人物は、非合法な保護を受けられるためアンフェアである。

 

14, 殺人の方法および、探偵役の捜査方法は、合理的、科学的でなければならない。仮に殺人方法が毒殺の場合、未知の毒薬物を使用してはならない。

 

15, 事件を解決するための手掛かりは、探偵役が事件を解決する前に、読者に対して全て提示していなければならない。

 

16, ストーリー展開に関係のない余計な情景描写や、文学的表現は省略するべきである。

 

17, プロの犯罪者を犯人にしてはならない。プロの犯罪者は、警察が取り締まるべきであって、物語にするような魅力のある犯罪は一般人が行うべきである。

 

18, 事件の結末を、事故死や自殺で片付けてはならない。そのような終わらせ方は、読者に対する詐欺行為である。

 

19, 犯罪の動機は、個人的なものでなければならない。組織的、政治的な動機や陰謀であれば、スパイ小説にするべきである。

 

20, 次のような、使い古された手法は使うべきではない。

  • 犯行現場に残されたタバコの吸い殻と、容疑者が吸っているタバコを比べて犯人を決めること。
  • インチキな降霊術などで犯人を脅して、自供させること。
  • 指紋の捏造トリック。
  • 替え玉によるアリバイ工作。
  • 番犬が吠えなかったため、犯人はその番犬になじみのあるものだと判明すること。
  • 双子による替え玉トリック。
  • 皮下注射や即死する毒薬物を使用すること。
  • 警察が踏み込んだ後での、密室殺人トリック。
  • 言葉の連想テストで犯人を指摘すること。
  • 土壇場で探偵役があっさり暗号を解決して、事件を解決すること。

 

 

 

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おわりに

 読者に対するフェア精神を、ぶち大切にしとる。いや、し過ぎじゃろ。中にはちょっと笑えるルールもあるけんね。

 他にも、推理小説作家のレイモンド・ソーントン・チャンドラーによる『チャンドラーの九命題』という似たようなルールもあったりする。

 これらは全て、推理小説界に残る大きな基本的指針の1つとなっとる。じゃけど、ロナルド・ノックスや、ヴァン・ダインたち自身、あえてこれらのルールを破って書いた小説もようけ存在するけん、絶対的なルールとして存在しとるわけじゃ、もちろんないよ。

 こういう指針があるんじゃって知ったうえで、ミステリー小説を読むのも、またより一層面白く、楽しく読めるんじゃないんじゃろうか?

 

 

【読書感想】 七不思議のつくりかた / 長谷川夕

 

 こんにちは。猫meganeです。

 

 我が家の息子くんが産まれて来てくれて、もう2か月。早いね。体もだいぶ大きくなって、目も見えてきとるみたいじゃし、あうあうとおしゃべりもし始めて、可愛いのなんの。本当にあっという間に大きくなっていくんじゃろうな。これからも1日1日を大切にしながら、息子くんの成長を眺めていきたいね。

 

 さて今日は、長谷川夕さんの小説、『七不思議のつくりかた』の読書感想を書いていこう思うけん、よろしくお願いします。

 

 

 

作品情報

  • 著者 - 長谷川夕
  • 出版社 - 集英社
  • 出版日 - 2018/8/21
  • サイズ - 208ページ(文庫)

 

 

 

あらすじ

 五歳で両親を亡くした『僕』は、幽霊に会えると噂の高校へ進学した。そこで同じ部の綾乃先輩に恋をするも、彼女にはイケメンな同級生の彼氏がいた。でも、彼は不慮の事故で無くなり…?話す骨格標本、プールで泳ぐ女生徒の足を引っ張る『田中さん』、人魚が棲む桜の池、時が止まる階段室、自習室に響く泣き声ーとある高校の七不思議にまつわる、痛くて切ない青春物語。

ー文庫本裏よりー

 

 

 

感想

 以前、読書感想を書いた『僕は君を殺せない』に続いて2冊目の長谷川夕さんの小説。これは、短編連作集とでもなるんかな。舞台や設定は同じで、繋がっとる部分はあるんじゃけど、1話ごとに完結しとる話。分類も難しい。ミステリー要素も無ければ、ホラーとも言えんけん。何に分類される小説なんか、正直僕には読み終わったあとでもわからんかった。

 

  • まぼろしのひと
  • 正しい骨格標本
  • 夏のかたわれ
  • 人魚姫
  • 僕の休憩所
  • 七不思議のつくりかた

 

 あらすじに書いてある通り、とある高校の七不思議にまつわるお話。1話1話は確かに、痛くて切ない青春的な話が多かったんじゃけど、1冊全話を読み終えたあとの読後感は、なんとも言えん不思議な気持ちに包まれた。じゃけど、清々しいようなふんわりした気持ちにもなった。

 

 おすすめの話は、『まぼろしのひと』と『僕の休憩』かな。『まぼろしのひと』にはすっかり騙されてしもうて、そして最後は綺麗にまとまっとった。『僕の休憩』は、「階段室」という時間の流れが止まっとる部屋が登場するんじゃけど、この話はぶち曖昧なままに終わった話じゃった。

 

 『僕は君を殺せない』でも感じたんじゃけど、長谷川夕さんの小説は、本当に綺麗な文章を書かれとる。読んでいて、気づくと引き込まれとるし。今作は全体的な1冊としての結末も、だいぶ曖昧なぼんやりとした終わり方じゃったけど、それもまた「いい感じ」を醸し出しとる要因じゃと思えた。

 

 

 

こんな人におすすめ

  • 短編/中編小説が好き
  • 不思議な後味を楽しみたい

 

 

 

七不思議のつくりかた

七不思議のつくりかた

  • 作者:長谷川 夕/慧子
  • 出版社:集英社
  • 発売日: 2018年08月21日頃

 

 

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 おわりに

 長谷川夕さんの小説は、今回の『七不思議のつくりかた』、前回の『僕は君を殺せない』ともに短編/中編小説じゃったけん、次は長編小説をぜひ読んでみたい。なんとも言えん、儚くて切なくて、不思議な雰囲気を醸し出す長谷川夕さんの小説に、見事にはまってしもうたみたいじゃ。

 

 

【読書感想まとめ】 8月に書いた読書感想のまとめ


 

 こんにちは。猫meganeです。

 

 僕ははっきりいってコミュ障じゃと思う。言いたいことがようけあって、頭の中ではいろいろ考えるんじゃけど、いざ口で伝えるとなると全然上手く伝えられん。じゃけん会社の人間関係が大の苦手で、どうも上手くいかんな。しがらみが全く無い世界で、毎日好きな本だけを読んで生きて行きたいw

 

 さて今日は、8月に書いた読書感想の記事をまとめて紹介していこう思うけん、よろしくお願いします。

 

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目次

 

 

 

 おやすみラフマニノフ / 中山七里

 『このミス』大賞受賞作の『さよならドビュッシー』に続く、シリーズ2作目の音楽ミステリー。

ある大学で、時価2億円のチェロ、ストラディバリウスが完全密室の中、盗まれてしまうという事件が発生する。

 クラシック音楽に詳しくなくても、仮に1作目を読んどらんでも、全然問題なく楽しめる。演奏シーンなんかは、まさに圧巻じゃった。文章で音楽をここまで表現できるということに、ぶち感動した1冊。

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暗いところで待ち合わせ / 乙一

 視力をなくして、独り静かに暮らすミチル。殺人容疑で終われ、ミチルの家に入り込んでこっそり居座るアキヒロ。

 そんなありえん恐怖体験的な設定と、闇が深そうな表紙からは想像が出来んのんじゃけど、予想外にも読後感はほっこりと心温まるミステリーじゃった。

 2人が抱える不安や悩みや悲しみ、そういう感情を乙一さんは本当にぶち上手に書かれるなと感じた小説じゃった。

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夜葬 / 最東対地

 第23回日本ホラー大賞の読者賞受賞作。この『夜葬』は、いわゆる追いかけて来る怪異系ホラー。

 ”どんぶりさん”があなたの顔をくり抜きにやって来るっていうね。良質なホラー感と、気持ち悪さが存分に味わえた小説。ただどちらかと言えば、ホラー感よりも気持ちの悪さグロさの方が勝っとるように思うけん、ちょっと注意が必要かもしれん。

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彼女は一人で歩くのか?Does She Walk Alone? /森博嗣

 僕の大好きな作家さんの1人、森博嗣さん。その森博嗣さんの書かれとるようけあるシリーズの中の、Wシリーズの1作目。

 200年くらい先の未来の話。ミステリー要素はあまり無くて、SFになるんかな。ほぼ不死に近い状態になった人類。人間とほとんど変わりがない人口生命体のウォーカロン。これは本当に、先がぶち気になって、期待感が膨らんでしょうがないけんね。

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ある閉ざされた雪の山荘で / 東野圭吾

 20年以上前に書かれた、東野圭吾さんのミステリー小説。

 ペンションに集められた、オーディションに合格した7人。そこで説明もあまり無いまま舞台稽古をすることに。全く閉ざされとらんし、雪も積もっとらん、創り出された形のクローズドサークル。1人また1人と仲間が消えていく中で、段々とこれは芝居じゃないかもしれんっていう疑心暗鬼になって、そして2転3転する展開。ぶち楽しめれたね。

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女が死んでいる / 貫井徳郎

 全部で8篇からなるミステリー短篇集。こちらもまた、半分以上が20年以上前に書かれた作品。

 貫井徳郎さんの短篇集初読みじゃったんじゃけど、1篇1篇が全く違う作風で、やっぱりどれもぶち面白かった。貫井徳郎さんの小説は、長編が好きじゃったんじゃけど、この短篇集もぶちおすすめじゃ。

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おわりに

 8月に書いた読書感想の記事を、まとめて紹介しようかなと思ったんじゃけど、6冊しか無かったんじゃね。少なさに自分でびっくりした。時間の使い方が下手なんか、あんまり小説読めれてなかったけんな。もっとようけ紹介できるように、もっとようけ読まんといけんね。

 

 

【読書感想】 女が死んでいる / 貫井徳郎

 

 

 こんにちは。猫meganeです。

 

 僕の嫁さんは、僕が作る料理の中で「オムライス〜デミグラスソースがけ〜」が1番好きじゃと言ってくれる。卵は半熟の至って普通のオムライスに、少し改良はするんじゃけど市販のデミグラスソースをかけるだけ。じゃけど嫁さんは、いつも美味しい美味しいと食べてくれる。ちゃんと美味しいって言ってくれるだけで嬉しいけんね。今晩も「オムライス〜デミグラスソースがけ〜」を作ろうかの。

 

 さて今日は、貫井徳郎さんの小説、『女が死んでいる』の読書感想を書いていこう思うけん、よろしくお願いします。

  

 

作品情報

  • 著者 - 貫井徳郎
  • 出版社 - KADOKAWA
  • 出版日 - 2018/8/24
  • サイズ - 384ページ(文庫)

 

 

 あらすじ

 二日酔いで目覚めた朝、寝室の床に見覚えのない女の死体があった。玄関には鍵がかかっている。まさか、おれが⁉手帳に書かれた住所と名前を頼りに、女の正体と犯人の手掛かりを探すがー。(「女が死んでいる」) 恋人に振られた日、声をかけられた男と愛人契約を結んだ麻紗美。偽名で接する彼の正体を暴いたが、逆に「義理の息子に殺される」と相談されー。(「憎悪」) 表題作他7篇を収録した、どんでん返しの鮮やかな短篇集。

ー文庫本裏よりー

 

 

 

感想

 貫井徳郎さんの短篇集は、これが初読みじゃ。これまで貫井徳郎さんの小説は、長編小説しか読んだことが無かったけん、どうなんじゃろうかと読んでみたら、これはさすがの一言。全部で8篇あるんじゃけど、やっぱりどれもぶち面白い。それぞれの作風が本当に同じ人が書いたんか怪しいくらい全然違っとって、1篇1篇が非常に楽しめる。

 

  • 女が死んでいる
  • 殺意のかたち
  • 二重露出
  • 憎悪
  • 殺人は難しい
  • 病んだ水
  • 母性という名の狂気
  • レッツゴー

 

 半分以上が20年以上前に書かれた作品。どれも面白かったんじゃけど、この中から3つ挙げるとしたら、『憎悪』『母性という名の狂気』『レッツゴー』の3つじゃね。

 

 まず『憎悪』。これは読んどる途中で先が分かってしもうたんじゃけど、そんなことが気にならんくらい一気に読ませられた感じじゃった。彼氏に振られたばかりの女性が、その場の勢いで初対面の男と愛人関係を結ぶ。その相手に少しずつ惹かれていくんじゃけど、ある日、「義理の息子に殺されるかもしれない」と言われ…。もう憎悪が溢れとったね。

 

 『母性という名の狂気』は、娘の亜紀をどうしても愛せんくて、イライラするとすぐに虐待してしまう母親。そして亜紀の体に暴力の痕を見つけてた父親は…。これは全然先が読めんかったんじゃけど、最後まで読み終えたら、思わずゾクッとしたけんね。ただ、虐待描写はちょっとキツい。

 

 最後に、『レッツゴー』は、『憎悪』や『母性という名の狂気』とは一変して、コミカルで微笑ましく読めれた。女子高生のハトは初恋をする。母親や姉、友人たちにも茶化されながらもお弁当を作ってあげたりして、どうにか接近しようとするんじゃけど…。ハトの家族が本当ええ家族じゃなって思えた。

 

 帯には『必ずあなたも騙される、どんでん返し8連発!』って、でかでかと書かれとったけん、ちょっと構えながら読んでしもうたんじゃけど、何も考えずに読んでみたかったかも。先が分かったものもあれば、全然分からずにしっかり騙されたものもあったけん、十分楽しめれた一冊。

 

 

『現在、貫井作品の新作を楽しみにしている読者の中には、特にミステリ・ファンという訳ではなく、単に、「面白い」からこの作者がすき、という人が、大勢いるはずだ。それは、かつて、多くの推理作家が目指した境地でもあるのだ。』 日下三蔵

ーp378 解説よりー

 

 

こんな人におすすめ

  • どんでん返しものが好き
  • 短編 / 中編小説が好き

 

 

 

女が死んでいる

女が死んでいる

  • 作者:貫井 徳郎
  • 出版社:KADOKAWA
  • 発売日: 2018年08月24日頃

 

 

おわりに

 短篇集なんじゃけど、読み応えもしっかりあった。ただ、貫井徳郎さんの長編小説のような重厚感はあまり無かったように思うけん、そちらが好きな方は少しばかり物足りなさを感じるかもしれんね。一方で、全篇がどんでん返しものじゃけん、いろんな種類のどんでん返しものを味わってみたい方や、騙される系の小説が好きな方にはおすすめじゃね。